2010/12/25

年末年始の営業について (2010〜2011)

年末年始は12月29日(水)から1月3日(月)までの6日間をお休みとさせていただきます。年内は28日(火)が最後の営業となります。お客さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い申し上げます。新年は1月4日(火)より通常営業いたします。

営業日・営業時間等につきましては Google カレンダーでもご確認いただけます。ご利用くださいませ。

2010/12/17

ノロウイルスなどによる嘔吐下痢症状

寒くなってきました。ウイルス性胃腸炎が流行る時期です。うがい・手洗いで予防しましょう。これらによる吐き気は胃腸内容物がなくなっても続くことがあり、脱水症状予防のためにとった水分を直ぐに吐いてしまう事もあります。このような症状に即効性のある漢方薬があります。1〜2回の服用で嘔吐がとまり楽になります。冬の時期手元にあると安心です。

2010/12/02

牛黄とは

動物性生薬の一つです。牛黄は牛の胆石で、千頭に一頭の割合でしか発見できない貴重なもので、昔から大変珍重されてきた生薬です。肝炎、糖尿病、心臓疾患 (動悸・不整脈)、精神疾患、末梢血管障害、脳血管障害 (ボケ予防と改善)、疲労、風邪、インフルエンザ、発熱などに広く用いられる滋養強壮薬です。夏の熱中症や夏ばて時、インフルエンザなど急な発熱時あるいは疲労が残っている時、元気が出ない時などには、頓服薬として用いても良いものです。カプセル剤(カプセルを開ければ粉末)で匂い等もなく、1日1〜2回水またはお湯で服用できます。動物性生薬は速効性があるといわれており、特に中高年の方、疲労のある方、風邪や発熱などのある方などは効果をすぐに感じる方が多いようです。昨年のインフルエンザ流行時には牛黄と煎じ薬を併用して夕方39度の発熱が一晩で平熱になった方もいます。いざというときにお試しください。

2010/11/27

風邪の中後期症状には

風邪の初期から次第に症状が進行して、咳や鼻水・食欲不振・倦怠感・微熱などがあるような時には、柴胡剤を用いる症状になってきます(中後期症状)。小柴胡湯はその代表的なものですが、主薬は柴胡です。この柴胡は品質がかなり異なっていまして、柴胡サポニンが多く香りが良いもの(昔は品質のよい三島柴胡の天然物があったようですが現在は栽培品です)から、香りのあまりないものなどいろいろです。効果はそれによってかなり異なってきてしまうようです。良いものを的確に用いると効果はすぐにでてきます。風邪を長引かせないためにも、良いものを短期間服用した方が体にとって有益です。風邪は万病のもとです。気をつけましょう。

2010/11/26

高血圧

寒くなってきました。血圧の高い方はお気をつけください。食生活に気をつけたり睡眠を十分にとり、毎日を元気に過ごしましょう。血圧が高いという状態は動脈硬化などを悪化させていきます。頭痛やふらつき・めまいが起こったりした場合には無関心ではいられませんが、そうでない場合にはつい忘れがちになりやすいものです。しかし、この状態は放っておいてもなかなか改善することは少なく、いずれ血栓ができやすくなったり出血しやすくなったりして命にかかわっていきますので、未然に改善すると良い疾患の一つです。血圧降下剤を長年にわたり服用している方も多いと思いますが、やはり西洋薬の副作用は切り離すことができません。血管をお掃除するような漢方薬を個々に応じて服用していますと、だんだんと血圧が安定していきます。西洋薬を服用しなくても良いくらいになっていく人もいます。

2010/11/06

国分寺のスカイツリー

都立武蔵国分寺公園のふれあい橋から建設中の東京スカイツリーが見えると話題になっています。先日見に行ったら本当でした。下を走る多喜窪通り(都道145号立川国分寺線)の街路樹のラインがぴったりスカイツリーを切り取ってくれています。橋の東側の欄干に目印 (!) があるのでわかりやすいです。明日は国分寺まつりなので、知名度さらにアップですね。

数年前には国分寺市からの富士として光町のもみじ公園とともに関東の富士見百景にも選ばれた場所ですが、残念ながら現在は富士山のほんの一部が見えるだけです。多摩総合医療センター・小児総合医療センターと引き換えに失った物は少なくない、でしょうね。

寒くなってまいりました。周辺の自治体でもインフルエンザの患者さんが目立ってきたようです。体調にご注意ください。

2010/11/03

更年期障害・ホルモンバランスの崩れ

更年期障害やホルモンバランスの崩れにより、突然の発汗・ほてり・動悸・情緒不安定などの精神的な症状が現れることがあります。お血(おけつ)という血の流れの悪い状態は症状の悪化に関係しています。自然の生薬を用いた漢方処方はホルモン療法に比較して穏やかですが、バランスを保てるように体全体の流れを改善していきます。漢方薬は、ホルモン剤を用いた時のような辛い副作用もなく、お血の改善もできて美肌効果もあるため、更年期症状が重い方にはもちろん、軽い症状の方にとっても大変魅力的な方法です。

2010/10/18

高血圧と高血糖

高血圧と高血糖予備軍の方。まだ病気というわけではないけれど値が少しだけ高いという人も注意が必要で、両方が重なると脳卒中や心筋梗塞などを起こす危険度が2倍に高まることがわかったようです。どちらも一つの漢方薬で良くなっていきます。これらの自覚症状はほとんどありませんが、健診などで指摘されたら早めに治しませんか? 勿論いずれかの値が高い場合は、約3~5倍のリスクがありますので早く改善することをおすすめします。

2010/10/15

症例〜認知症

90歳代男性の例。3ヶ月前からたまに朝の6時と夕方の6時を間違えるようになった。最近になってから、睡眠薬を服用しているせいか、昼間も寝ていることが多くなった。朝の散歩にもあまり行こうとしない。夕方になるとめまいがひどくなり横になるが、イライラすることが多くなった。電話を受けたことを忘れてしまったり、洋服を2〜3枚重ね着したり、袖に足を入れようとしたり、行動に異常が見られるようになった。今までは穏やかな性格であったのが、暴言をはいたり、乱暴したりする事も出てきた。

そこで認知症改善とめまいなどを改善する2種類の漢方薬を1日2回ずつ交互に(計1日4回)服用開始した。すると速効に効果をあらわし、10日ほどの服用で異常な行動はなくなり、夕方の発作も軽くなった。さらに服用を続けると、今まで悩まされていためまいもほとんど無くなった。このように、ご家族がおかしいなと気づいてからすぐに服用を開始しますとより即効性が期待できます。

別の例では、受話器を置くと相手の名前や要件など忘れる、会話の内容や口約束が覚えられない、金銭管理ができない、などの症状を訴えられた50代の方は、最初に症状が出て約1年半後から漢方薬を服用し、20日ほどで記憶力が半分ほどに回復してきました。同様に60代の方にも即効性がありました。年だからと思って諦めてしまえば、やがて介護する方もされる方もいろいろな面で辛いのではないでしょうか。

2010/10/07

風邪・インフルエンザ

秋になり風邪をひいている方も多くなりました。気温の変化が日ごとに激しくなっているからでしょうか。調節できる服装などで日々対応しましょう。

インフルエンザの予防接種も始まりましたが、初期の風邪やインフルエンザには漢方薬が効果的です。急な発熱時などにすぐに服用しておくと回復が早いですし、ひどくならずにすみます。また、検査結果に関わらず服用できます。昨年流行した新型インフルエンザにも効果があります。いつでもすぐに服用でき、とっさの時に便利な包装もありますのでご利用ください。

2010/09/22

耐性菌感染症

抗生物質の効かない耐性菌が原因で亡くなる方が増えています。これから先も耐性菌や新型ウイルスと新薬剤との戦いが続くものと思われます。効く薬剤がないというのは怖いものですね。特に入院中の患者さんは免疫力の低下した方も多いので耐性菌が広がりやすいのではないでしょうか。

日頃から免疫力をつけて感染しないような体にしておくことは大切です。しかし、もし耐性菌・新型ウイルスにかかってしまったら、初期から漢方薬の服用ができるとひどくならずにすむのではないかと思います。どんな新種の細菌やウイルスがでてきても対応できる漢方薬があるというのは心強いものです。

2010/09/14

咳の風邪

咽頭がいがらっぽくなり咳が出る風邪が流行っています。熱もなく鼻水もあまり出ません。こんな時は風邪の初期に用いる漢方薬を飲んでいると、いつの間にか咳もすっかり止まってしまいます。ある方は咳と朝起きたときに少し咽頭に違和感がありましたが、漢方薬4日分で咳がとまりました。ある方は朝起きたら突然声が出なくなってしまう風邪にかかり風邪初期の漢方薬で良くなりました。

咳が出始めてからしばらくたっていても、漢方薬を飲み始めるとひどくならずに快方へ向かいますので安心です。医者から処方される西洋薬は例えば咳止めなどは咳中枢に作用して咳を抑えるものですが、漢方薬は抗ウイルス作用のある生薬が配合されていたりしますので原因を抑えながら免疫力を高めたり症状を改善していきます。

2010/09/08

睡眠について

眠れない、寝つきが悪い、寝てもすぐに目覚める、夢ばかり見るなど、睡眠について気になっている方はかなり多いのではないかと思います。眠れないと一日の疲れが取れず、日常生活に支障をきたすからです。処方される睡眠導入剤などは幾種類もありますが、ほとんどの薬には依存性などの副作用があります。なかには怖い副作用もあります。飲んで眠れたとしても、ぐっすりと質の良い眠りができているのかどうかという点では疑問も残ります。

根本的な不眠の原因をちょっと考えてみましょう。気になっていることがある、イライラしている、ストレスが多い、精神的にまいっているなどの神経性あるいは精神的な不調からくる不眠、脳動脈硬化による不眠、その他には夜間の頻尿、咳、痛みやかゆみ、夜眠ろうとすると手足がほてる、胃腸の具合が悪い事からくる不眠などいろいろです。思い当たるふしがあるかもしれません。そういう時は病院の処方のお薬に頼る前に漢方薬で根本原因をなくしましょう。

2010/08/30

胃腸炎

暑い日が続いていますので、冷たい飲み物を飲んで冷房にあたる機会も増えています。冷えからくる胃腸炎を起こしたり、細菌やウイルスによる胃腸炎を起こしやすくなります。下痢の回数が多くなかなかよくならない時や吐いたりするような時は、漢方薬で早めに治しましょう。そうでないと体力が消耗して疲労回復が遅くなります。

2010/08/09

胃がん・大腸がん

検診などで見つかった初期の癌はすぐに手術で取り除いてから、胃腸を漢方薬で丈夫にしておくと安心です。

漢方薬は手術により低下した胃腸機能を回復させて消化吸収能力を高めるために、また、癌ができるような胃腸内悪環境を改善し、弱い胃腸を丈夫にするためにおすすめです。

2010/08/05

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

ストレスが原因のことが多い病気です。その他、解熱鎮痛剤などの長期服用や香辛料の摂り過ぎ、ピロリ菌などにも気をつけましょう。漢方薬ではストレスに抵抗できるように心身ともに丈夫にしていく作用も期待できます。また、ストレスからくる不眠や疲労感など体の不調も一緒に改善していきます。

2010/07/16

疲労・倦怠感がとれない

暑くなってくると、夜の寝苦しさ・食欲不振・日中の暑さや冷房による冷えなどで、体の調子が悪くなることが多いものです。日常生活に十分注意していても疲労が溜まっていくときは、肝臓の機能の低下も考えられます。食事にも気をつけて肝臓をいたわりましょう。どうしても疲労倦怠感がとれないでたまっていくときなどには、崩れたバランスを改善して元気をつけていく漢方薬があります。

2010/07/12

感染症と漢方薬

感染症、最近は特に手足口病が流行っているようです。夏風邪、他の感染症も同様ですが、かかった初期には体の免疫応答で熱が上がります。 かかったかなと思った時にすぐに漢方薬を飲むのが望ましいですが、熱が上がってからでも飲んでおくと、ウイルスや細菌量を減らす作用のある漢方生薬と自身の発熱応答で、症状を軽くしたり回復を早めたりする事ができます。漢方薬を有効に利用するといざという時に安心ですね。

2010/06/21

多汗

汗が出る季節になりました。特に多汗の方は疲れやすくて風邪をひきやすく、皮膚が弱い小さい子供などはトビヒにかかりやすくなります。漢方薬は体と皮膚を丈夫にしていきます。これからの季節にむけて改善しませんか?子供は年齢に応じて大人の1/4から2/3程の薬量・煎じ薬代になります。

2010/06/15

症例〜膝痛

20年ほど前、犬を散歩させていた際に、膝の裏をのばしてしまった。その後、膝関節に水が溜まり病院で水を抜いたところ、関節がゴリゴリと音を立てるようになったが、そのままにしていた。それからというもの、膝痛で階段の上り下りが痛く、坂道を下るときも痛かった。走ることはその頃からできなくなった。最近になって旅行で長時間歩いたところ、足全体がむくみ膝が曲がらなくなった。寝ていても伸ばすと痛く、その1週間後から漢方薬を飲み始めた。

飲み始めるとすぐにトイレが近くなり、夜中も2〜3回起きるようになった。次第にむくみが取れて、10日経つ頃には足が少し軽くなり、膝も曲げられるようになり痛みは少なくなってきた。さらに10日後には、坂道を降りるときや階段の上り下りでも痛みがなくなり、長年の痛みから解放された。その後は念のために数週間服薬してから、漢方薬の服用を終了した。

2010/06/09

気管支喘息

喘息発作時に漢方薬ですぐに発作を抑えることは難しいですが、服薬していると徐々に喘息発作が軽くなります。そして発作の外的誘因(例えば、梅雨期、季節の変わり目、風邪など)によって発作が起きなければ漢方薬は中止し、以後発作がおきなければ永年服薬し続ける必要はありません。また服薬期間中に苦しい発作が起きた時は、発作を緩和する薬を一時服用し発作を軽減しつつ全治を待ちます。

2010/06/07

風邪が長引く

風邪をひいたかなと思った時に症状に合った漢方薬を飲めば、1~2回の服用で治ってしまうことも多いのですが、症状が進んできてしまってからですと長引いてしまう事もあります。最近は気候の不安定な影響もあり風邪をひいてしまい、その後なかなか治らない人を多くみかけます。そのようになってしまったら、体の免疫力を高めていきましょう。自分の引きやすい風邪のタイプを把握して、初期の症状に対応できるように漢方薬を手元に準備しておくと良いと思います。

2010/06/01

痛みを徐々に忘れましょう

神経痛・椎間板ヘルニア・頭痛・子宮内膜症・生理痛・慢性関節リウマチなどで、痛みの強い時には鎮痛剤を一時併用し、根本療法に漢方薬を何ヶ月か服用すると、徐々に鎮痛剤の量と使用頻度が減っていくので、快方に向かっていくのがよくわかります。速効性のある漢方薬療法を試すのも一法と思います。

2010/05/26

症例〜腰痛

妊娠中から腰痛が起き、その後慢性の腰痛となり約40年ほど苦しんでいた。整形外科にかかったり接骨院を訪れていたが、あるとき漢方薬についての新聞記事を見て来局。記事とは別の漢方薬を使用したが、この方は毎日ほとんど忘れずに服用した。途中めんげん(治る過程で起こる症状でこの場合激痛が起こったりすることがある)症状が出て約2週間ほど慎重に生活していたが、その後すっかり腰痛がなくなり元の体にもどった。腰痛が治ったばかりでなく胃腸も丈夫になり、以前はすぐに胃腸につかえて少食であったのが、何でも食べられるようになり量もしっかりとれるようになった。

2010/05/25

症例〜肺水腫

熱が38度前後あり、食欲は無く体重は減少していた。この時すでに病院に入院していたが、肺病に効く漢方薬を少量から服用。翌日には熱が下がり、病院から解熱剤をいただいて退院した。その後は漢方薬で体力・免疫力をつけ完全に回復した。

2010/05/24

症例〜胸痛

乳房の下から脇腹のあたりにかけて痛い。この痛みは動く。神経痛か心臓が悪いのかとあれこれ医者にかかり1年ほど苦しんでいた。神経痛とみて漢方薬を服用し回復した。

2010/05/23

症例〜蕁麻疹・湿疹

毛染めクリームをつけたところ、次第に頭から首筋・おでこ・耳にも湿疹が出て、皮膚が赤く腫れぼったくなってしまった。夕方から煎じ薬を服用し、炎症を抑える作用のある丸薬も併用した。翌朝には赤く腫れた皮膚の赤みがとれ、腫れも少し改善した。かゆみがあるため、続けて煎じ薬を服用し丸薬も併用したところ、約1週間でほぼ改善した。

2010/05/21

抜け毛・白髪

個人差がありますが、約2ヶ月ほどの服用で抜け毛が減少し、その後黒い髪の毛が生えるようになります。漢方薬は外用剤と違い体調を整えるので、貧血・手足の冷え・軽いめまい・肩こり・しみ・疲労倦怠感などの症状も同時に良くなることが期待できます。また、円形脱毛症には別の漢方薬があります。

2010/05/12

肌荒れ・肝斑・しみ etc.

肌が乾燥し易く、化粧水・クリーム・保湿剤をつけないとひどくなってしまったり、紫外線対策を行っているのにしみやソバカスが増えてしまう時には、体の中から変えていくと早く良くなっていきます。昔から肌がきれいになり化粧ののりが良くなる漢方薬は愛用され喜ばれていたようです。

2010/04/26

速効性のある症例

3~4日ほど口唇ヘルペスが出ていたので、抗ウイルス性軟膏を使用したが良くならない。来局日は頭も重くだるさもあり寝ていたいようで、どことなく調子が悪かったが、葛根湯を1回服用したところ、30分ほどで体に力が入り、スーッと不快症状はとれた。残り2回分を飲みきり、その後は免疫力を上げる漢方薬を服用、数日でヘルペスは良くなった。

この葛根湯や麻黄湯など、風邪の初期などに用いる処方には抗ウイルス作用のある麻黄・桂枝などが含まれ、かつ体を整える作用もあります。

2010/04/21

葛の新芽

木々の芽吹きと色とりどりの花が咲き乱れ、暖かい日が増えてまいりました。散策をしても楽しい季節ですね。健康のもとは歩く事から。お天気の良い日には無理のない程度に体を動かしてみませんか?

野山や道端には葛が新芽を出し始めています。この植物は冬の間は枯れたような様相ですが、春先になるとちゃんと新芽を出すのです。生命力の強い植物ですね。新芽は天ぷらにするととてもおいしいものです。葛根は葛の根のことで、葛根湯の中の主要な生薬です。葛粉も料理に用います。

今は野菜にしても季節はずれの物が多いですが、やはり自然の旬のものには栄養以外のプラスアルファも加わって我々に力を与えてくれるのではないかと思います。食事をおろそかにしてサプリメントで補うといった生活は害あって一利無しともいえるかもしれません。

2010/04/07

ストレスと疲労

新年度が始まり、新しい生活、仕事、学校、対人関係と、心身ともにストレスが多い時期です。夜はぐっすり休んで疲労をとりましょう。疲れているのに眠れないのは、体をこわす前兆ですので早めにご相談ください。

2010/04/05

妊娠中や出産後のトラブルを防ぐ

妊娠中の出血に、漢方薬で出血を食い止め、無事に出産へと導くことができることがあります。大切な命ですからできるだけのことをして守りたいですね。出血が止まったら今度は赤ちゃんに栄養をしっかり与えられるようにする漢方薬があります。

妊娠後期に起こりがちな妊娠中毒症は漢方薬の服用で予防ができます。また、赤ちゃんには栄養をしっかり行き渡らせてあげることができます。お母さんは丈夫な赤ちゃんを出産することでしょう。出産後はおっぱいのトラブルを抱えることが多いかもしれません。そんな時にも漢方薬があります。炎症の初期には葛根湯なども用います。

2010/03/29

認知症の治療と予防

まず血液の流れを良くしましょう。これは、血栓防止剤アスピリン(バファリン)などの抗血小板薬の使用と違って、毛細血管などの細い部分の血流を改善するためです。高齢者では血管の動脈硬化も徐々に進行しやすくなっていますし、もともと体質的に瘀血(おけつ)の症状のある方は隅々まで栄養が行き渡らなくなっています。脳神経細胞にまで栄養がしっかり届けば、細胞の状態、さらには神経細胞の連携も良くなり、認知症の改善予防になります。

このような老後の不安がある方には改善と予防のための漢方薬をおすすめします。症状の改善には煎じ薬をおすすめしますが、予防としては個々に応じて手軽に継続できる丸薬や散薬もあります。わたしたちの社会は今後益々高齢化が進みます。家族や近しい方の事を考えていつまでもしっかりしていたいものですね。

2010/03/26

子宮内膜症

生理痛などがあり、瘀血(おけつ)の状態が認められる時には、もしかすると子宮内膜症があるかもしれません。一時的に鎮痛剤などで抑えてそのまま放っておく方もいらっしゃいますが、良いことはありません。生理痛が更に悪化し、日常生活に支障をきたすこともあります。そのような体質のままですといろいろなトラブルのもとになります。

2010/03/23

花粉症の諸症状に応じた漢方薬

花粉が多く飛ぶ季節になりました。鼻水が垂れてその量が多い。鼻水が喉奥に垂れたり詰まったりする、鼻の症状は軽いが目が痒い、頭もぼ〜っとして鼻風邪をひいたようである、などの諸症状に応じた漢方薬があります。漢方薬ですので、眠くなる事もありませんし、体質改善していきますので、花粉の時期だけの服用で年々と楽になっていく方が多いです。

2010/03/17

不妊症

赤ちゃんが欲しいのになかなか授からないな、と思い始めたら、漢方薬の服用をおすすめします。生理の周期が不規則でなかなか予想がつかなかったり、生理痛がひどい方などは早めに改善しましょう。漢方薬で改善できます。そうしているうちに自然に妊娠していることもあります。血流を改善することで、子宮や卵巣などのすみずみまで栄養を行き渡らせ、妊娠のために良い環境を作りましょう。現在病院やクリニックで不妊治療を受けている方も漢方薬の服用をお薦めします。漢方薬で良い状態の卵子や精子を育て、子宮環境をより良く改善することで、早く願いがかなうのではないでしょうか。大切な赤ちゃんのためには服用するものには十分に気を配ってください。安全な生薬を用いた煎じ薬が一番です。

2010/03/02

お父さんを救おう

最近のニュースで、3月は自殺者が多い…お父さんを救おう、というのがありました。働き盛りの40〜60代の男性がもっとも多いというものでした。責任のある仕事のなかで、いろいろな重圧からストレスがたまる一方、相談相手がいない、というのです。

疲れているのに夜眠れないとか、会社に行くのがとてもつらいとか、いろいろだと思います。そこでお酒を飲み過ぎて、肝臓を悪くしてしまう人もいます。お電話でもよいですから是非ご相談ください。煎じ薬で症状を改善することができます。1週間飲まないうちによく眠れるようになったと実感する人が多いです。

2010/02/26

春一番と血圧

昨日は春一番が吹きました。この時期は血圧に要注意です。普段から血圧が高い人はもちろんですが、そうでない人も特に気をつけてください。血圧が変動しているかもしれないからです。急に最高血圧(収縮期血圧)が200近くになることもあります。

一度ご自分の体調をじっくり観察して、機会をみて血圧を測定してみてください。普段は高血圧のお薬を飲むほどでない方も飲んでいる方も、漢方薬で体の中の掃除をすると脳出血や脳梗塞の予防になり安心です。掃除に最短で2か月かかります。

2010/02/17

腰痛が漢方薬で良くなる!?

腰痛の場合はどうしていますか?整形外科に行く方が多いかもしれません。そこで痛み止めを処方されて、すぐに治ってしまうようであるならそれでも良いですが、痛み止めをやめると痛かったり痛み止めで胃腸がやられてしまうこともあります。そんなとき漢方薬を試してみてはどうでしょうか?

漢方薬で治ってしまえば、もうしばらく腰痛はおきません。漢方で腰痛などが本当に治るの?と思っていらっしゃる方は多いと思いますが、血流を改善してめぐりを良くすることで、体の中の水のめぐりも良くなり、痛みはだんだんとなくなります。また、腰の周りの筋肉も丈夫にしていく効果もあります。腰痛だけでなく血流が改善するなどによるプラスアルファの効果も期待できます。

2010/02/15

血圧の変動

これから春にかけて注意していただきたいのは血圧の変動です。普段の血圧が130から140であっても急に180から200になることがあります。頭痛、ふらふら感、めまい、ともすると脳梗塞を起こします。個々にあった血管のお掃除をするような漢方薬を服用すると、血圧は下がり安定していきます。人によりますが、早くて服用後2ヶ月め位から効いてきます。転ばぬ先の杖というとおり、倒れる前に予防できるのが漢方薬です。

2010/02/04

ほとんどの方が知らない漢方薬の力

私の伯父は十年以上前に腎臓癌で亡くなりましたが、その時に私は、生死を分ける状態から漢方薬が生へ導く、という貴重な経験をしました。

既に末期癌と診断され、恩師の村社先生にこんな時に飲む漢方薬があるのだろうかとお訊きしたのは、危篤だからと親戚が呼び集められた時でした。「時間を争うので間に合うかどうか」と言われました。「ならば私が届けます」と4時間以上かけて伯父のもとへ向かいました。

伯父は尿毒症となり既に意識も朦朧としていて、初めは一口飲むのも大変でしたが、夜中にやっとの事で一杯飲むことができました。すると出なかった尿が出始め、翌日には意識が戻り、親戚の方々と話をすることができたのです。まさに生還したのでした。叔父はその後1ヶ月半延命しました。

このような経験からいつの間にか私は漢方薬に引きつけられていくことになりました。まだまだ未知で計り知れない可能性を秘めている草根木皮たちです。

2010/02/01

胃腸炎、ノロウイルスによる胃腸炎

寒くなってくると胃腸炎が流行ります。冷えからくる消化機能の低下もありますが、ノロウイルスなどのウイルスによるものもあります。激しい嘔吐と口の渇き、そして水を飲むと同時に吐いてしまう。そういった症状にはどんな胃腸薬よりも漢方薬は即効性があり、良く効きます。

胃痛、悪心、胸やけ、ゲップ、下痢などの胃腸炎には抗炎症作用の強い生薬配合の処方が良く効きます。ストレスからくる胃腸炎にも漢方薬は良く効きます。胃腸の具合が悪い状態が続くと元気が出てこなくなるものです。これらの処方には人参などの元気をつける生薬が使用されていますので、胃腸だけでなく体に力を与えることができます。また、普段から胃腸の弱い方は漢方薬で胃腸を丈夫にすることができます。

2010/01/27

鼻炎・蓄膿症など

鼻水・鼻づまりなどは風邪をひいたときにもみられますが、気温の変化や花粉などの刺激によっても起こります。鼻がつまるということはもともと鼻水が出ていたということですので、流れていてもつまっていてもだいたい同じ漢方薬で治っていきます。流れる量や個々の体質により用いる生薬は変わってきます。

2010/01/25

花粉の季節

寒さの厳しい折ですが、ときおり春のような暖かい日もみられます。そろそろ花粉の方も飛び始めたようだと感じている方も多くなってまいりました (*)。くしゃみ・鼻水・目のかゆみ等でぼーっとしたり、集中力が低下したり、本当に不快ですね。鼻水が止めどなくたれてきてティッシュを1日何枚も使う人、喉の奥に鼻水がたれてくる人、目の充血・かゆみなどの症状が主な人など様々です。花粉の時期だけお薬を飲んでおくと、年々と楽になっていきます。

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(*) ウェザーニュースによれば、本日(25日)東京都内で16カ所の花粉観測機ポールンロボが10個以上の花粉をカウントしたため、花粉シーズンに突入したと判断したようです。

ヘルペス・帯状疱疹

日本人はほとんどの方がヘルペスウイルスに潜伏感染していると言われます。このウイルスは主に神経節に潜み、体の抵抗力が低下した時に暴れだします。そのため、疲労が溜まっている時や、風邪をひいた後などに発症しやすくなります。痛みが激しい場合もありますし、神経に後遺症を残すこともあります。繰り返す方は再発しないように体を丈夫にしておくことが大切です。疲労感が取れない時や風邪をひいた後はご注意ください。発症直後と数日経過後とで違うお薬で対応します。

2010/01/15

膀胱炎

尿量を増やして抗菌作用のある生薬を用いる事で改善します。服用開始後3日目以降から効いてきます。抗生物質をあまり服用したくない方、たびたび繰り返している方などはお試しください。体の抵抗力が低下していてもかかりやすいので丈夫にしておくことが大切です。