2016/01/31

向精神薬

大人への向精神薬の過剰投与については以前から警告されていますが、昨年には子どもへの向精神薬の処方件数が増加しているという調査結果が報告されました。 

人間の身体はとても素晴らしいもので、外部からの出来事に対して自然に神経・ホルモンなどが微妙に働き、素早く調節されています。その中心が脳で、一つの状態だけを向精神薬で抑制しても、ほかにとっては不都合な状態が起こってしまうことがあります(薬の副作用)。 

薬剤で神経伝達を調節してしまうことは本当に良い方法なのか、ということを考えるべきだと思います。調子が悪いうちは服薬し、治ってきたらやめれば良いのだと思って服用を始めたら、具合が良くなることがなく、いつまでたってもやめられなくなり、薬の量や種類が増えてしまう。依存症になり、やめたくてもやめられない。精神的な抑制がきかなくなりトラブルを起こしてしまうと嫌なので、そうなる前に向精神薬を服用してしまうということもあるのかもしれません。 

真の改善を望むのであれば、まず先に次のようなことを行なってみてからでも良いかもしれません。 
1.家庭での生活環境(食事や睡眠)を整えること。 
2.子供であれば、周りの大人(学校の先生)や子供への理解を促す努力。大人であれば、職場や人間関係のストレスを改善するための努力。 
3.カウンセリングにより、自分の意欲的な方向付けを行うこと。 
4.漢方薬など自然なお薬を用いて神経の調節をして、良い流れを作っていくこと。 

漢方薬で改善した方の一部をご紹介します。病院から向精神薬を複数処方され、服薬しながらも調子が悪く、仕事も出来なかったけれど、漢方薬を併用してフルタイムで働くことができるようになった方、過呼吸や自律神経のコントロールができず、西洋薬も副作用が多くて服薬できず毎日辛かったけれど、漢方薬の服用で自分を取り戻した方、幻覚や幻聴などが現れてご家族が心配して来院なさり、漢方の服薬を補助して立ち直った方など、それぞれの努力が実を結び、辛さから解放されました。 

向精神薬は我々の脳に作用して薬効を発揮しますが、依存症などを含め副作用も多いものです。私などは安易にすぐに向精神薬に頼らない方が良いと考えますが、いかがでしょうか? なんとか良い解決の糸口を切り開いていってほしいものです。

ストレスは大敵

寒い毎日ですね。ストレスで身体が硬くなっていませんか?ストレスは大敵ですので、お風呂にゆっくりつかる、ストレッチやマッサージ、運動を積極的におこなうなど心がけて、良い睡眠がとれるようにしたいですね。 

ストレスが原因と思われる血流の悪化で卵巣の腫れがひどくなっていった方の例を、過去のブログから紹介します。 

体全体の調子があまりすぐれず、生理のたびに寝込みがちです。卵巣の腫れがもっとひどくなれば手術が必要と言われ、病院のホルモン治療を始めましたが、同時に漢方薬の服用を開始したところ、よく眠れるようになり、お腹のはりも減り、めまいや頭痛もなくなって、体調も良くなっていきました。それと同時に、卵巣の腫れはかなり小さくなりました。頸椎症なども一緒に改善されました。 

ストレスはこのような疾患の一原因ともなり、症状を悪化させてしまうこともあります。体全体をみて良い状態を維持していくことが大事です。